コラム
2025.04.05
京都市における注文住宅の相場はいくら?気候の特徴や外せないポイントも

京都府京都市に注文住宅を建てる場合、約6,122万円が必要です。今回は、注文住宅を建てる際の相場や、予算の決め方を詳しく解説します。また、コストを抑えるコツや、京都市で快適に暮らすために欠かせないポイントもご紹介します。マイホームを計画中の方は、是非最後までご覧ください。
目次 |
注文住宅を建てるためにかかる費用は?
注文住宅を建てる主な費用は、土地購入に必要な「土地取得費」と、建物を建てる「建築費」です。ここでは、京都市に注文住宅を建てる際に必要な費用をご紹介します。
土地取得費の相場
はじめに、京都市がある京都府の土地代を、近畿圏の平均、全国の平均と比較してみましょう。なお、データは「2023年度 フラット35利用者調査」を参考にしています。
敷地面積 | 土地取得費 | |
京都府 | 174.3㎡ (約52.7坪) |
1,859.4万円 (坪単価:約35.3万円) |
近畿圏の平均 | 186.0㎡ (約56.3坪) |
1,850.8万円 (坪単価:約32.9万円) |
全国平均 | 249.9㎡ (約75.6坪) |
1,497.6万円 (坪単価:約19.8万円) |
京都府で土地を取得する費用は、近畿圏の平均とはほぼ同額ですが、全国平均と比較して高めだと分かります。また、敷地面積は近畿圏の平均・全国平均よりも狭いといえるでしょう。
参考元:住宅金融支援機構|フラット35利用者調査 2023年度集計表
建築費の相場
次に、建築費を見ていきましょう。土地取得費同様「2023年度 フラット35利用者調査」を参考に、近畿圏の平均と全国平均と比較しました。
住宅面積 | 建築費 | |
京都府 | 109.1㎡ (約33坪) |
3,243万円 (坪単価:約98.3万円) |
近畿圏の平均 | 113.5㎡ (約34.3坪) |
3,414.5万円 (坪単価:約99.5万円) |
全国平均 | 111.2㎡ (約33.6坪) |
3,405.8万円 (坪単価:約101.4万円) |
京都府の建築費の相場は、全国平均や近畿圏の平均と比較するとやや安いことが分かります。また、住宅面積は、近畿圏の平均・全国平均ともに同等だといえるでしょう。
以上のことから、京都府で注文住宅を建てる際は、敷地面積は狭い傾向ですが建築費は若干安くなると判断できます。
参考元:住宅金融支援機構|フラット35利用者調査 2023年度集計表
京都市で注文住宅を建てる際の相場
注文住宅を建てる際は土地取得費と建築費に加え、諸経費が発生するのも忘れてはいけません。諸経費は土地取得費と建築費を合計した金額の15~20%程度が相場となります。注文住宅における諸経費の内訳は以下の通りです。
・仲介手数料
・不動産取得税
・登録免許税
・印紙税
・司法書士報酬 など
京都市で注文住宅を建てる際は、約765~1,020万円の諸経費を予算に組み込んでおくと良いでしょう。そのため、京都市で注文住宅を建てる際は、土地取得費(約1,859万円)・建築費(約3,243万円)・諸経費(約1,020万円)を合計した約6,122万円を目安に考えておくと安心です。
>>参考コラム:宇治市における注文住宅の建築相場は?コスト削減方法など家づくりのヒントも
>>参考コラム:城陽市の注文住宅の費用相場は?コストダウンの方法も伝授!
>>参考コラム:京田辺市の注文住宅相場と坪単価まとめ!自分の年収でできる家づくりを解説
マイホームの予算の決め方とは?
マイホームの予算を考える際は、世帯年収から予算を決める方法と毎月のローン返済額から決める方法があります。ここからは、注文住宅を建てる際の予算の決め方を解説します。
世帯年収から予算を決める
まずは、世帯年収からマイホーム予算を決める場合を見ていきましょう。マイホームにかかる費用は、世帯年収の7~8倍以内にするのが理想です。各年収における予算のイメージは以下の通りです。
世帯年収 | 予算の目安(年収の7~8倍) |
500万円 | 3,500~4,000万円 |
600万円 | 4,200~4,800万円 |
700万円 | 4,900~5,600万円 |
800万円 | 5,600~6,400万円 |
900万円 | 6,300~7,200万円 |
1,000万円 | 7,000~8,000万円 |
「2023年度 フラット35利用者調査」によると、京都府でフラット35を利用して土地付注文住宅を建てた方の世帯年収は、665.6万円です。この場合は、年収の7~8倍にあたる4,659.2~5,324.8万円を目安にすると良いでしょう。
参考元:住宅金融支援機構|フラット35利用者調査 2023年度集計表
毎月のローン返済額から予算を決める
続いて、毎月の返済額からマイホームの予算を考えてみます。年間のローン返済額の合計は、世帯年収の25%までに抑えると無理なく返済ができるでしょう。各年収における目安は以下の通りです。
世帯年収 | 年間のローン返済額の目安 | 毎月のローン返済額の目安 |
500万円 | 125万円 | 約10.4万円 |
600万円 | 150万円 | 約12.5万円 |
700万円 | 175万円 | 約14.6万円 |
800万円 | 200万円 | 約16.7万円 |
900万円 | 225万円 | 約18.8万円 |
1,000万円 | 250万円 | 約20.8万円 |
京都府の平均年収665.6万円の場合で考えると、年間のローン返済額は166.4万円以内が理想です。この金額は、単純計算で毎月約13.9万円を返済するイメージとなります。
ただし、マイホームを維持するには、月々の住宅ローン以外に税金や修繕費が必要だということを忘れてはいけません。ローンの返済とは別に、維持費を計画的に積み立てておきましょう。
参考元:住宅金融支援機構|フラット35利用者調査 2023年度集計表
>>参考コラム:京都府宇治市で利用できる住宅ローン一覧!無理なく返済するためのポイントは?
予算オーバーになりそうな場合はどうする?
続いて、マイホームの費用を抑えるコツをご紹介します。
窓を減らす
窓の数が多ければ多いほど、費用がかさみます。さらに、掃除やメンテナンスの手間が増えるため、本当に必要なのかを考えると良いでしょう。また、窓のサイズを小さくするのも、費用を抑えるコツです。
シンプルな間取りにする
部屋の数を増やすと、扉や壁、壁紙などのコストがかかります。そのため、費用を抑えたい場合は、シンプルな間取りにするのがおすすめです。例えば、和室をやめてリビングの一部に畳スペースを採用する、書斎を作らずワークスペースを確保するなど、工夫次第で費用を抑えられるでしょう。
>>参考コラム:注文住宅におすすめの間取りは「りんご型」?宇治市周辺の施工事例もご紹介
使わないオプションは付けない
注文住宅を建てる際にオプションを付けても、実際は使わないということもしばしば。マイホームでの生活をイメージして、オプションを付けるかどうか判断すると良いでしょう。後付け可能なオプションは付けず、必要なタイミングで購入するというのがおすすめです。なお、床暖房などは後から設置すると高額になってしまうため、建築時に検討するようにしてください。
京都市で注文住宅を建てる際にチェックしたい2つのポイント
予算内で建てるためとはいえ、必要な性能を削ってしまうと家のクオリティが低下し住みにくくなってしまいます。最後に、京都市で快適に暮らせる注文住宅を建てるなら、外せないポイントをご紹介します。
日差しを取り込むデザインにする
京都市の日照時間は年間1,775時間と、政令都市のなかでは新潟市、札幌市に次いで3番目に短いという特徴があります。そのため、京都市で注文住宅を建てる際は、いかに日差しを室内に取り込むデザインにするかが重要です。
グランライフは、太陽の光や風など自然エネルギーを最大限活用した「パッシブデザイン」が得意な工務店です。効果的に光を室内に取り込み、自然光に包まれた明るい住宅を実現。夏は暑い日差しを遮り、冬は暖かい光を取り込むようにデザインします。「夏は涼しく冬は暖かい家」を作りたい方は、是非一度グランライフまでお声がけください。
参考元:京都市|京都市におけるエネルギーを取り巻く現状と課題
>>参考コラム:宇治市、城陽市、京田辺市で建築家と注文住宅を建てよう!メリットを紹介
高い断熱性を確保する
京都市に注文住宅を建てる際は、断熱性に優れた住宅が良いでしょう。なぜなら、京都市は「夏は暑く冬は寒い地域」だからです。ここで、気象庁が発表した2023年の京都市における月別の最高気温と、最低気温を見てみましょう。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
最高気温 | 14.8 | 18.3 | 25.5 | 29.0 | 32.5 | 34.1 | 38.9 | 38.9 | 37.2 | 27.3 | 26.5 | 19.9 |
最低気温 | -4.0 | -1.3 | 2.2 | 4.9 | 9.1 | 13.7 | 22.1 | 24.7 | 19.4 | 9.6 | 3.8 | -1.0 |
京都市は盆地のため、夏は蒸し暑い気候が特徴です。また、古くから「京の底冷え」といわれ、厳しい冬の寒さに悩まされてきました。このように、年間の寒暖差が激しい京都市では、優れた断熱性が欠かせません。
参考元:気象庁|京都(京都府) 2023年(月ごとの値) 主な要素
参考元:京都市|京都市におけるエネルギーを取り巻く現状と課題
>>参考コラム:注文住宅に必要な断熱性能は?UA値や断熱等級と宇治市の基準値について解説
京都市で注文住宅を建てるならグランライフにご相談ください
京都市で注文住宅を建てる際は、寒暖差対策に力を入れて日差しを効果的に室内に取り入れるデザインにすると、一年中過ごしやすい家になるでしょう。ただし、希望の間取りやデザインを全て採用すると、予算オーバーになってしまうことも。今回ご紹介した注文住宅の相場や費用を抑えるコツを参考に、無理なく返済できる予算を決めてください。
グランライフでは、資金計画だけでなく、家づくりに関するさまざまな不安を解消する相談会を、定期的に開催しています。「頭金はいくら用意したらいい?」「家づくりを始めるタイミングはいつがいい?」など、お客様の疑問に家づくりのプロがお答えします。京都市で注文住宅をお考えの方は、是非一度グランライフにご連絡ください。
>>京都市で高品質な注文住宅を手の届く価格で!ランライフのコストパフォーマンにスついてはこちら
記事監修者:中小企業診断士(住宅コンサルタント)塩味 隆行
一般社団法人 住宅資産価値保全保証協会認定講師
住宅検討をされている方が後悔しない家づくりを実現いただくため、 全国各地で年100回以上、家づくりセミナーの講師を担当しています。 住宅購入の際に必要となる性能や土地についての基礎知識から、 資金計画などの専門的なことまで、客観的かつ具体的に情報をお伝えいたします。
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