2020.08.08
京都の健康住宅~断熱材によっては期待通りの性能を発揮しないこともある
皆様こんにちは。
いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は住宅にとってとても大事な断熱材のお話です!
前回のブログの続きになってます♪
断熱材によっては期待通りの性能を発揮しないこともある
断熱効果は、Q値やUA値などの数値だけでは量ることはできません。
より重要なのは施工精度です。
施工精度が悪いと数値は単なる机上の空論となってしまい、
期待した断熱効果が得られないだけでなく、
住宅の寿命を縮めてしまう可能性もあります。
室内と外部との接点をできるだけなくし、
熱が行き来できる余地をどれだけなくせるかが、断熱のポイント。
たとえば、建材をつなぐのに使われるねじやボルトは鉄ですから、熱が伝わりやすい。
室内から壁の中へ貫いていたら大問題ですから、
ねじの頭を別途断熱しなければいけません。
新築住宅の断熱は、そういう細かいレベルで施されています。
このような作業をリフォームで行うのは極めて大変です。
新築時にいい断熱工事をしておくことが大切です。
いい断熱工事かどうかは、施行しやすい断熱材と施工が極めて
困難な断熱材があることを知っておくことで判断できます。
現在、断熱材のシェアの半分を占めているタイプは、
わかりやすく説明するとスーパーの袋に綿を詰めたような形をしています。
これを壁の中へ詰め込んでいくわけですが、
隅っこの部分やコンセントボックスのまわりなど、
断熱材の形状的に詰めるのが難しい場所が出てきます。
ホチキスのような器具を使って貼りつけるなど方法はあるのですが、
隙間なく詰め込むには手間がかかります。
袋に入っているために、
中身の断熱材を建物の形状通りに密着させるのが大変なのです。
建物全体に隙間なくしっかり断熱材が入っていないと、
とんでもない事態を招きます。
結露に直結するからです。
結露が断熱材の性能を低下させる
窓の結露は、誰でも見たことがあるでしょう。
窓がびっしょり濡れるのは、暖かい空気に含まれている水分が、
窓の外の外気に冷やされて液体に戻るからです。
壁の中のコンセントボックスのまわりが断熱材で塞がれていなかったら、
その空間の温度は外気温と同じです。
そこへ室内の暖かい空気が接すれば、
壁の裏側のコンセントボックスのまわりで結露が起こります。
壁の中で水滴がぺちゃっとつくのです。
目に見えませんが、冬場はこれが毎日続きます。
性能の低い断熱材が壁の中に結露を引き起こす
袋に綿を詰めたタイプの断熱材は、施工時に隙間ができやすく、
そこから湿気が侵入し、壁の中で結露を引き起こす可能性が高まります。
そうなると、断熱材の性能は格段に低下、
建物へのダメージが急速に蓄積されていき、
結果的に家の寿命も短くなることに。
しかもこのタイプの断熱材は、ひとたび水を含むと形が変わります。
そのまま乾けば、縮まって隙間ができます。
濡れたままだと、腐っていきます。
中の綿が空気を含んでふわっとした状態でないと
断熱の性能は発揮できませんから、
いずれにしても断熱効果はどんどん落ちていくのです。
このタイプの断熱材を使っている昔の住宅は、
たいてい壁の中が結露しています。
水分は、木造住宅の大敵です。
断熱材の水分が建材を蝕み、柱や梁を腐らせて、
建物の構造を内部から破壊していきます。
シロアリを呼び込み、ダニやカビが発生する原因になります。
あげくの果てに、建物の寿命を短くしてしまうわけです。
断熱の数値が「机上の空論」ではないかをチェック
そんな断熱材は使わなければいいのですが、値段が安いのです。
分譲住宅やローコストをうたっている住宅会社が建てる住宅には、
ほとんどこの断熱材が使われています。
住宅会社からの細かい説明などありません。
暖房の効いているモデルハウスに連れて行かれて、
「どうです?暖かいでしょう」と言われて終わり。
そこで「本当に暖かいですね!」などと感激していては、
賢い消費者にはなれません。
前項で述べたように、
「御社が建てる住宅の平均Q値はいくつですか」と必ず聞いてください。
「UA値で0.5くらい出している業者じゃないと、仕事は頼みません」
と念を押してください。
ただしそのとき、ここで説明したタイプの断熱材を使っていたら、
出てきた数値は机上の空論です。
そもそもUA値は設計図を元に断熱材がむらなく、
隙間なく、完璧に入っていることを前提に計算された理論値で、
このタイプの断熱材を使うことで生じる隙間などからの
熱損失は計算式に入っていません。
したがって、理論値であるUA値がいくらよくても、
実際の建物ではその性能は数値通りに発揮されない可能性があるのです。
どんな断熱材をどう入れているかにこだわる
「素人はそんなこと知らないから、
安い断熱材を使って販売価格を下げたほうが消費者は喜ぶはず」
と高をくくっている住宅会社がたくさんいます。
「ちゃんと断熱材を入れていますから大丈夫です」
という説明を鵜呑みにしてはいけません。
どんな断熱材を、どんなふうに入れるかを確認してください。
「ほかの断熱材を使ってください」と申し出ると、
中には「それはオプションなので高くなりますよ」
と嫌な顔をする住宅会社もいます。
この20~30年の住宅業界の一部には
「高価な家は売れない。お客さんは安くなるほど喜ぶもの」
という思い込みがはびこっているのです。
そのようなイニシャルコストに偏重している住宅会社に依頼しても
後悔することは目に見えているので、
その場で関係を断つことをおすすめします。
そもそも袋型の断熱材は住宅一棟分で30万円くらいです。
ところがいい断熱材を使っても、材料費は90万円程度しかかかりません。
リフォームで断熱をやり直せば、
壁を全部はがしてやり直しですから1000万円台のお金がかかります。
だったら、建てるときに多少のお金をかけたほうが、はるかにおトクです。
高性能の断熱材を使った効果で電気代が月に1万円ずつ節約できれば、
約60万円の差額はたったの5年で回収できてしまうのです。
高性能の断熱材によって快適性も格段に向上するのですから、
そこで多少のお金を惜しむのは賢明な選択とはいえません。
高性能な断熱材で経済性も快適性も格段にアップ
採用すべきなのは、隙間をまったく出さずに施工できる断熱材です。
たとえば、私たちがよくおすすめするのはウレタンパネルや、
コンセントボックスなどを全部付けたあとで
形状に合わせて吹き込むセルロースファイバー、
あるいは、家を外から完全にくるんでしまう外張りの断熱です。
これらの断熱材を用いる場合も、いくつか注意しておきたいことがあります。
ウレタンの場合は、工場成形の硬質ウレタンパネルと
現場発泡ウレタンとで性能が異なります。
現場発泡は、硬質ウレタンと比較して、
透湿抵抗値が低く水分を通しやすいのです。
硬質ウレタンと比較すると、同じ厚みであれば断熱性能が4割ほど低くなり、
屋根に厚く吹く場合はまだしも、
厚さが決まっている壁の中に入れるには性能的に劣ります。
セルロースは、JIS(日本工業規格)品でないもの出回っているので、
JIS品かどうか事前にチェックしておきたいところです。
また、外張りの場合は断熱材の厚さが住宅会社によってかなり異なるので、
どの程度の厚さの断熱材を使うのか施工前に確認しておきましょう。
最低限、壁の中に入れるのと同程度の厚み(80㎜ほど)は欲しいものです。
いずれにしても、中途半端な断熱は、家の寿命を縮めます。
私たちが「得する家と損する家がある」と言うのは、
経済的な意味だけではありません。
「せっかく建てる自分の家を、自分で早く壊れるように建ててしまうのは大損ですよ」
ということも主張したいのです。
※出典 『トクする家づくり損する家づくり』柿内和徳 川瀬太志[著]ダイヤモンド社
続きのお話はまた次回。。(^^)/
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