2024.07.04
宇治市で注文住宅を建てる際に押さえておきたい換気の種類と特徴とは?
換気は、室内の快適さを保つための重要な要素です。2003年には建築基準法で「24時間換気システム」の設置が義務化されており、家づくりにおいて重要な役割を担っています。今回は注文住宅を建てる際の換気の種類や特徴をご紹介していきます。知っておきたい基礎知識もお届けしますので、注文住宅を検討している方は是非ご覧ください。
▼ 目次 |
換気の重要性とは
清潔な空気の中で生活するために、換気は欠かせない要素のひとつ。室内には、外から入ってきた花粉やホコリ、PM2.5、ときには有害物質が溜まり、空気が汚れることがあります。ペットを飼っている家なら、抜け毛やにおいなども発生するでしょう。
人が生涯で摂取する物質の中で最も多いのは室内空気といわれています。そのため、室内の空気が汚れていると、代謝の悪化や、頭痛や集中力の低下といった健康に悪影響を及ぼしてしまう可能性があるのです。換気は、室内の汚れた空気を排出し、新鮮できれいな空気を取り込む役割を担っています。室内の空気を清潔に保つことは、健康的な住環境をつくることに繋がるのです。
換気と気密の関係とは
気密は、住宅において換気と同じく欠かせない要素です。気密には、室内の空気の流出や、屋外からの流入を防ぐ役割があり、正しく換気をする上でも重要な役割を担っています。
換気システムにおいて、本来は給気口から換気が行われますが、家に隙間があると、本来の出入り口である給気口からではなく、近くの隙間から空気が入ってきます。そのため、計画通りの全体的な換気ではなくムラのある換気しか行われず、いつまでもにおいが残り、空気が循環されなくなってしまうのです。
>>参考コラム:快適な注文住宅には気密性が欠かせない!光熱費との関係や宇治市周辺の情報も
24時間換気システムとは
「24時間換気システム」とは、室内の空気を自動的に循環させ、空気の入れ替えを行う設備のこと。2003年に建築基準法が改正されたことにより、すべての建物に「24時間換気システム」の設置が義務化されました。2003年以降の建物には、換気扇だけでなく24時間換気システムが設置されています。
断熱性や気密性に優れた家が多くなる一方、住宅に使用された建築資材から発生する有害化学物質が室内に滞留し、健康被害を訴える人が急増しました。24時間換気システムの設置が義務化された背景には、こうした健康被害を取り除く目的もあったのです。
シックハウス症候群とその主な原因について
「シックハウス症候群」とは、家具や建材に使われている化学物質や、暖房器具から発生した燃焼ガスが室内の空気を汚染し、住人に悪影響を及ぼすことです。
原因のひとつとされているのが、住宅の壁やフローリングなどの建材から発生するホルムアルデヒドやトルエン、アセトアルデヒドといった有害な化学物質です。主な症状として、頭痛や吐き気、めまい、呼吸困難や倦怠感などがあります。
24時間換気システムのメリットとは
家の換気性能を高める24時間換気システムですが、その他にもさまざまなメリットがあります。ここからは、24時間換気システムのメリットを紹介していきます。
シックハウス症候群の対策
先述した通り、シックハウス症候群などの健康被害への対策として導入された24時間換気システム。シックハウス症候群の原因のひとつであるホルムアルデヒドは、無色で、刺激臭があります。そのため、換気が不十分な住宅では不快なにおいがこもりがちです。
24時間換気システムで空気が循環することにより、ホルムアルデヒドの濃度が低減され、不快なにおいの軽減に繋がります。
結露やカビの防止
換気が不十分で空気が滞留している部屋は、湿度が高くなり、カビや結露、ダニが発生しやすくなります。24時間換気システムで空気が入れ替わることにより、室内の湿度が適正に保たれ、カビや結露の発生を防止する効果があるのです。
住宅換気の種類とは
住宅の換気は大きく「常時換気」「局所換気」の2種類に分けられます。24時間換気システムは常時換気にあたり、システムが稼働している間は絶えず空気の入れ替えが行われています。
1時間で住居の約半分の空気を排出して同量の外気を吸い込むため、約2時間で家全体の空気の入れ替えが義務付けられています。
一方、局所換気とはトイレやお風呂、キッチンなどの換気が必要な箇所に設置された換気装置のことを指します。空気が入れ替わる範囲は狭いですが、換気する力が強力なため、短時間で空気の入れ替えが可能です。
ここからは換気システムの種類を紹介していきます。
第一種換気
第一種換気とは、給気口、排気口の両方に機械を用いて換気を行う方法です。部屋ごとにダクトを設置することができ、空気の流れを制御しやすいため、安定的で確実な換気が可能です。換気を行うと室温にも変化が起きやすくなりますが、第一種換気は、「熱交換器」という機械をプラスすることで、外気の影響を受けにくくなります。そのため、夏や冬も室温を安定させつつ、空気の循環ができるというメリットがあります。
第二種換気
第二種換気とは、排気口に換気扇を設置せず、給気口のみに機械を設置する方法です。給気口の換気扇により室内の気圧を高め、汚れた空気を自然に排出します。給気口に機械を設置しているため、空気の取り込みは強くなりますが、排気力は弱くなるといった特徴があります。菌や汚れた汚染物質の侵入を防ぐといったメリットがある一方、排気力が弱いため室内に湿気が溜まりやすくなるといったデメリットも。
主に無菌室や工場のクリーンルーム、手術室などに利用されることが多く、一般住宅で採用されることは少ない換気方法です。
第三種換気
第三種換気とは、機械を使って排気のみを行う換気方法です。給気口にファンを取りつけず、各部屋に取りつけた給気口から自然に空気を循環させます。排気力が強いため、空気の停滞が少なく、窓や壁の結露を防ぐ効果があります。設置コストを抑えられるといったメリットがある一方で、室温が外気に左右されやすいといったデメリットも。
気密性の高いマンションや、一戸建てに利用されることが多い換気方法です。
宇治市における気候の特徴とは
京都府宇治市は、京都の南東部に位置しており、面積は67.54㎢です。宇治市は中央日本気候区に属し、表日本気候と瀬戸内気候の中間地点。夏は蒸し暑く、湿度が高いといった特徴があります。2016年~2023年における宇治市の気象情報によると、一年で最も気温が高くなる8月の平均気温は28℃、最高平均気温は32℃でした。一年で最も気温が低い1月の平均気温は4℃、最低平均気温は1℃。真夏でも35℃を超えることは少ないものの、8月は湿度快適性レベルが90%を超える日もあり、体感温度はより高く感じられるでしょう。
6月は降水量が186.4㎜と一年で最も多く、最も少ないのは1月の52.6㎜。6月~9月に雨が多く、11月~2月の冬場は雨が少ない地域です。
このことから、換気に優れた家にすることで、こもった湿気を循環させることができ、蒸し暑い夏場も快適に過ごせるでしょう。
参考元:宇治市「宇治市の位置と面積」
参考元:宇治市「宇治市の現状」
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換気性能は家づくりの重要な要素のひとつです。換気に優れた住宅にすることで、室内の空気を清潔に保ち、健康的な環境で過ごすことができます。グランライフ株式会社は、「ふだんを、いちばんの幸せに」をコンセプトに、家族皆が笑顔になる家づくりを目指しています。宇治市、城陽市、京田辺市で性能に優れたおしゃれな注文住宅を検討中の方は、是非一度グランライフ株式会社へご相談ください。
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工学部建築学科卒業・大学院修了後、建築設計事務所勤務。建築設計事務所では、建築意匠設計、木造構造設計に携わる。その後大手経営コンサルティング会社を経て、現在は設計経験を活かしつつ、商品磨き、新メニューやツールの開発、研修などを通して工務店支援を行っています。
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