2024.11.10
京都府宇治市周辺で注文住宅を建てるなら木造?鉄骨造?メリットとデメリットを解説
注文住宅を建てる際に、木造か鉄骨造のどちらが良いのか迷う方も多いのではないでしょうか?一般的な住宅であれば、木造がおすすめです。今回は、木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造の特徴に加え、メリットとデメリットをまとめました。さらに、京都府宇治市周辺で過去に発生した災害を参考に、どの構造が向いているかを見ていきましょう。
▼ 目次 |
住宅の構造の種類
構造とは、建物を支える骨格となる部分のことです。日本の戸建て住宅では、主に以下の構造が使われています。
・木造
・鉄骨造(S造)
・鉄筋コンクリート造(RC造)
壁や屋根、設備などはリフォームで取り換えが可能ですが、建物の構造は変えられません。そのため、新築の住宅を建てる際は、それぞれの構造の特徴をしっかり理解して、ご予算やライフスタイルに合うものを見つける必要があります。
木造とは
木造住宅とは、家を支える柱や梁などを木で作る建物のことです。工法によっては、リフォームをしながら100年以上住み続けられるのも特徴です。日本では古くから採用されている構造で、高温多湿な気候や風土にマッチしています。
木造住宅のメリット
木造住宅には以下のメリットがあります。
・夏は涼しく冬は暖かい家が叶う
・比較的コストを抑えられる
・工期が短い
蒸し暑い日本の夏を快適に過ごすには、湿度を調節してくれる「調湿性」と、熱を伝えにくくする「断熱性」が欠かせません。木材は、調質性と断熱性の両方に優れているため、日本の気候に合った素材だといえるでしょう。木材は鉄骨造など他の構造に比べて材料費が安く、工期が短いので人件費も削減可能に。結果的に、安価な価格で一年中過ごしやすい「夏は涼しく冬は暖かい家」が手に入ります。
>>参考コラム:宇治市における注文住宅の建築相場は?コスト削減方法など家づくりのヒントも
>>参考コラム:城陽市の注文住宅の費用相場は?コストダウンの方法も伝授!
>>参考コラム:京田辺市の注文住宅相場と坪単価まとめ!自分の年収でできる家づくりを解説
木造住宅のデメリット
木材は、雨漏りや結露によって水が溜まると腐ってしまいます。さらに、腐った木材にはシロアリが集まり、家の劣化を早める原因になりかねません。
また、鉄骨造に比べると壁や柱が多いため、間取りが制限されることもあります。広いワンフロアのリビングや大きな吹き抜けなどを取り入れたい場合、要望が叶わない可能性があるので注意しましょう。
木造住宅の主な方法は2つ
一般的に木造住宅を建てる際に使われる工法は、以下の通りです。
【木造軸組工法】
日本の伝統的な工法で、柱と梁で骨組みを作ります。比較的自由に間取りを決められるため、新築住宅でよく採用されている工法です。
【ツーバイフォー工法】
欧米由来の工法で、2×4インチのパメルを組み合わせて「面」で建物を支えます。合理的な方法のため、高品質で安定した性能の住宅が建てられます。
グランライフでは、パネル工法を採用した木造住宅を提供しています。耐熱性や耐久性に優れたオリジナルの「R+パネル」で家を支え、横からの力にも耐える耐震性を実現しました。長期優良住宅の基準以上の「耐震等級3」を標準にしています。地震に強いマイホームをお考えの方は、グランライフへお声がけください。
鉄骨造とは
鉄骨造とは、鉄製の柱で建物を支える構造で「S造」とも呼ばれています。一般的に、3階建て以上のマンションやビルでは「重量鉄骨造」が、2階建てまでの一戸建て住宅では「軽量鉄骨造」が採用されています。
鉄骨造住宅のメリット
鉄骨造のメリットは以下の通りです。
・壁や柱を減らした大空間を作れる
・品質が安定している
・建物の耐久性が高い
・火災保険料が安くなる
鉄骨造住宅なら、建物の骨格を頑丈な鉄で作るため、木造住宅より壁を減らせます。そのため、開放感がある間取りを望む方に向いている構造だといえるでしょう。さらに、鉄骨などの部品は工場で生産しており、安定した材料を手に入れられます。建築会社や職人の腕に関わらず、品質が高い家を作れるでしょう。
鉄骨造住宅のデメリット
鉄骨造住宅は木造住宅に比べて重量があるため、軟弱な地盤には建てられません。地盤によっては地盤改良工事が必要な場合があり、コストがかさむ可能性があります。
また、鉄は熱伝導率が高いため、断熱対策が不十分だと過ごしにくい家になる恐れがあります。高い品質の断熱材を選ぶなど、対策が必要です。
鉄筋コンクリート造とは
鉄筋コンクリート造とは、直径1cm以上の鉄の棒をコンクリートに埋めた構造で、RC造と呼ばれることもあります。鉄筋コンクリート造の建物は、法定耐用年数が高いのも特徴の一つです。木造住宅では22年で、鉄骨造住宅では34年のところ、鉄筋コンクリート造の住宅は47年となっています。
鉄筋コンクリート造のメリット
鉄筋コンクリート造のメリットは以下の通りです。
・台風に強い
・遮音性や気密性に優れている
・メンテナンスが簡単
鉄筋コンクリート造の住宅は、木造に比べて重量があるため、台風対策にもってこいの構造です。また、高い耐火性も持ち合わせているため、災害に強い点がメリットです。また、気密性や遮音性に優れているので、マンションなど集合住宅に向いている構造だといえるでしょう。
鉄筋コンクリート造のデメリット
コンクリートは屋外の気温による影響を受けてしまい、夏は暑く冬は寒くなりやすい性質があります。また、気密性が高いので湿気がこもり、カビが発生しやすいでしょう。そのため、鉄筋コンクリート造の住宅に住むなら、十分な機械換気をこまめに行う必要があります。
また、鉄骨造住宅以上に建物の重量が重いため、強固な地盤でないと建てられません。
>>参考コラム:宇治市周辺で注文住宅を建てて快適に暮らすためには性能を重視しよう
>>参考コラム:宇治市で注文住宅を建てる際に押さえておきたい換気の種類と特徴とは?
宇治市周辺で心配な災害は地震
宇治市周辺は、宇治川断層や生駒断層帯など複数の断層が複雑に入り組んでいるため地震対策が欠かせません。また、南海トラフ地震による被害も想定されています。
ここからは、宇治市、城陽市、京田辺市の3つの市における地震による被害想定を見ていきましょう。
宇治市
宇治市では南海トラフ地震に加えて、黄檗断層や宇治川断層を震源とする震度5弱から6強の揺れが予想されています。また、北西部エリアでは液状化対策が必要です。
城陽市
城陽市では、生駒断層帯を震源とする地震によって、甚大な被害が発生すると予想されています。震度5強から7の揺れが起きると想定されており、特に市の西側が揺れやすい地域です。また、液状化のリスクが高い地域も、西側エリアに集中しています。
>>参考コラム:城陽市で水害・地震のリスクが高いエリアは?注文住宅の耐震についても解説
京田辺市
京田辺市では、生駒断層を震源とする地震発生時に、多くのエリアで液状化のリスクがあるため対策が必要です。北西部から北東部にかけての広い地域で液状化の危険度が非常に高く、震度6弱から7が予想されています。
参考元:京田辺市|地図面 揺れやすさマップ
参考元:京田辺市|情報面 地震ハザードマップ(2)
>>参考コラム:京田辺市の地震や水害リスクとは?注文住宅で確保したい耐震等級も解説
宇治市周辺で住宅を建てるなら木造がおすすめ
地震発生時に液状化のリスクが高い宇治市周辺では、木造住宅を建てると良いでしょう。
そもそも、液状化とは強い揺れが発生した時に、地面の土が水のようにやわらかくなる現象のことです。重量が重い建物ほど液状化の被害が大きく、建物の沈下を引き起こす恐れがあります。したがって、液状化対策として比較的軽い建物を建てるのがおすすめです。
京都府の戸建てにおける木造率は?
総務省統計局が2024年9月に発表したデータによると、宇治市などがある京都府の一戸建ての数は635,300戸でした。そのうち木造住宅なのは566,000戸で非木造なのは69,300戸と、約88%の一戸建て住宅が木造だと分かります。全国平均も約88%ですので、京都府の木造率は全国平均とほぼ同等の結果になりました。
台風によって毎年大きな被害がある沖縄県では、木造住宅21,700戸に対して非木造住宅が605,700戸なので、暴風雨対策として非木造住宅を建てる人が多いと考えられます。
参考元:政府統計の総合窓口|表番号 7-1 住宅の建て方(4区分)、構造(4区分)、階数(9区分)、建築の時期(14区分)別住宅数-全国、都道府県、21大都市
宇治市周辺で家を建てるならグランライフへご連絡ください
住宅の構造には、木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造などの種類があり、特徴をよく知ったうえで選ぶ必要があります。地震による液状化リスクが高い宇治市周辺では、比較的軽い建物の木造住宅を選ぶと良いでしょう。
グランライフでは、断熱性や気密性に加えて耐震性が高い住宅を、ご予算の範囲内でご提案しています。建築家がデザインするおしゃれで過ごしやすい家を建てるなら、グランライフへお任せください。
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工学部建築学科卒業・大学院修了後、建築設計事務所勤務。建築設計事務所では、建築意匠設計、木造構造設計に携わる。その後大手経営コンサルティング会社を経て、現在は設計経験を活かしつつ、商品磨き、新メニューやツールの開発、研修などを通して工務店支援を行っています。
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