2024.08.18
京都の注文住宅を検討中の人に人気の平屋とは?宇治市周辺のおすすめエリアも紹介
昨今、老若男女問わず幅広い年齢の方から注目を集めている平屋。全てがワンフロアで完結する住まいです。しかし、2階建住宅よりもコストが高めで広い土地が必要な平屋に対してハードルが高いと感じる方もいるでしょう。そこでこの記事では、平屋について、メリット・デメリットや建てる際の注意点、災害リスクなどを紹介していきます。また、宇治市周辺の平屋におすすめのエリアや坪単価も見ていきましょう。宇治市周辺で平屋を検討している方は是非参考にしてください。
▼ 目次 |
平屋とは
平屋とは、1階建ての建物のこと。リビングや台所、寝室、浴室などが全てワンフロアにある構造の住宅です。シンプルな構造をしているため、日本では昔から多くの人々の住まいとして採用されてきました。昨今では2階建て住宅が主流となっていますが、ここ10年で平屋の数は約1.6倍になっています。平屋の数が増えているのは、単身、夫婦二人などの少人数世帯やバリアフリーを意識した高齢世帯の増加などが理由として挙げられます。また、働き方の多様化によって、都心で暮らす必要がなくなった人々が郊外で広い土地を購入して平屋を建てるケースもあるようです。
参考元:独立行政法人統計センター|建築着工統計調査 建築物着工統計4 用途別(大分類)、地上の階数別、構造別(新築工事)/建築物の数、床面積、敷地面積 | 統計表・グラフ表示 | 政府統計の総合窓口
平屋に暮らすメリットとデメリット
ここでは、平屋に暮らすメリットとデメリットを紹介していきます。
平屋に暮らすメリット
まずは平屋に暮らすメリットから見ていきましょう。
家族で顔を合わせる機会が多い
平屋は限られたスペース内で間取りを考えるため、廊下が少ないケースがよく見られます。そのため、家族と顔を合わせる機会が必然的に多くなるでしょう。また、部屋同士が近いことで、顔を合わせたり会話をしなくても家族の存在を感じられるはず。2階建て住宅にありがちな「子供がリビングに顔を出さないため、いつ帰宅したのかわからない」といった問題を防ぐことができるでしょう。
電気代や修繕費を抑えられる
平屋には電気代を抑えられるといったメリットがあります。各階で冷暖房を使用する2、3階建て住宅よりも電気の使用量が抑えられるからです。エネルギー価格の高騰が叫ばれているこの時代には、嬉しいメリットでしょう。また、抑えられるのは電気代だけでなく、修繕費もです。平屋は1階部分のみの構造のため、例えば外壁塗装をする際に大掛かりな足場を組む必要がありません。さらに、外壁の面積も2階以上の住宅よりも少ないため、その分修繕費が安く済むでしょう。
>>参考コラム:宇治市の一戸建ては維持費がいくらかかる?家づくりのポイントまで徹底解説
地震に強い
地震に強い点も、平屋の大きなメリットの一つ。2階部分の重みがないので高さのある建物に比べて揺れにくい特徴があります。「地震大国」と呼ばれている日本にとっては、最適な構造ともいえるでしょう。
>>参考コラム:宇治市で注文住宅を建てるときに必要な耐震性能とは?免震・制震との違いや耐震等級を解説
まとまった動線が実現する
1階建ての平屋では、「夜中、2階の寝室から1階のトイレへ用を足しに行く」「1階で洗濯をして、2階のベランダに衣類を干しに行く」のような上下移動が必要ありません。すべての用事や家事がワンフロアで完結する、まとまりのある便利な動線が叶うでしょう。
柱を少なくできる
2階の重みがなく安定感のある平屋は、2階建て住宅よりも柱を減らせるメリットがあります。柱を減らせば、開放的な空間や思い通りの間取りを実現しやすくなる上に、風や光を通しやすくなるでしょう。
平屋に暮らすデメリット
次に、平屋に暮らすデメリットを見ていきましょう。
周囲環境の影響を受けやすい
平屋は、建てる土地の周辺環境の影響を受けやすいというデメリットがあります。周りに大きな建物が多くあると、圧迫感を感じるとともに、風や光が家の中に入りにくくなるでしょう。風通しや採光に関する問題は、住宅の形をコの字型にして中庭を作ったり、天窓を設置することで解消されやすくなります。
建築コストがかかりやすい
2階建ての住宅に比べて建築コストがかかりやすい点も、平屋が持つデメリットの一つ。平屋は2階建て住宅に比べて屋根や基礎の面積が広くなるため、施工費が割高になる可能性があります。このように初期費用は高くなる傾向にありますが、電気料金や修繕費は抑えやすいため、長期的な資金計画を立てることが大切です。
広い土地が必要
平屋はすべての部屋をワンフロアに収めなくてはならないため、2階建て住宅よりも広い土地が必要です。都市部などでは、予算を上げないと平屋に合った広さの土地を見つけにくい可能性もあります。グランライフでは、土地探しもお手伝いさせていただくので安心してお任せください。
防犯面やプライバシーへの配慮が必要
平屋は、外からの目線と同じ位置に生活空間があるため、防犯面やプライバシーに配慮した家づくりをする必要があります。防犯砂利やセンサーライトの利用、背の高いフェンスや曇りガラスの採用などで、防犯もプライバシーの確保も実現させましょう。
眺望が望めない
1階建ての平屋は、高い位置からの眺望が望めないといったデメリットがあります。反対に庭とのつながりのある暮らしは実現しやすいので、庭を整備することをおすすめします。
平屋を建てるときの注意点
平屋は全ての部屋の上に屋根があり、屋根から伝わる熱の影響を受けることになります。家の外から室内へ入ってくる熱の15%は屋根からとも言われており、しっかりと対策をしなくては快適な住環境が実現しないでしょう。対策としては、屋根の断熱性を高めること。これは、夏の暑さだけでなく、冬の寒さにも効果的です。
平屋における災害リスク
平屋の場合、水害が発生した際、2階に垂直避難することができません。そのため、平屋は水害のリスクに対して、きちんと備える必要があります。例えば、基礎の高さを高めに設定したり、そもそも浸水が想定されている土地を避けたりなどの対策が大切です。
平屋の間取りの工夫
いくら家族とはいっても、プライベート空間の確保は重要です。平屋は全ての部屋がワンフロアにあるため、部屋の音が違う部屋に漏れてしまうなど、プライバシーの確保が難しい場合があります。そういった事態が起こらないように、個室の配置を工夫することをおすすめします。例えば、住宅の真ん中にリビングを、その周りを個人の部屋が囲むような部屋の配置にするのも良いでしょう。
平屋を建てるのにおすすめのエリア
ここでは、宇治市・城陽市・京田辺市の平屋を建てるのにおすすめのエリアを紹介していきます。
宇治市のおすすめエリア
宇治市における平屋におすすめのエリアは、JR奈良線の東側と京都府立山城総合運動公園の間の地域です。ハザードマップを確認すると、市内を流れる宇治川の氾濫が想定されていません。水害に弱いとされている平屋にとってはうってつけなエリアといえるでしょう。
参考元:宇治市|宇治川・木津川洪水浸水想定区域図及び土砂災害(特別)警戒区域図 全体図 P.58
>>参考コラム:京都府宇治市のハザードマップから災害リスクや地盤の強さを確認しよう!注文住宅を建てる際の土地選びのポイントとは?
>>参考コラム:城陽市で水害・地震のリスクが高いエリアは?注文住宅の耐震についても解説
>>参考コラム:京田辺市の地震や水害リスクとは?注文住宅で確保したい耐震等級も解説
城陽市のおすすめエリア
城陽市における平屋におすすめのエリアは、水主北垣内です。2024年の地価公示を参考にすると、市内において一番地価が安いエリアでした。平屋には広い土地が必要なため、安く土地が購入できるエリアは平屋におすすめといえるでしょう。
参考元: 京都府 地価ランキング|地価公示 ランキング – 京都府 城陽市- 2024年 [住宅地]
京田辺市のおすすめエリア
京田辺市における平屋におすすめのエリアは、京奈和自動車道の東川、京田辺市立薪小学校周辺の地域です。この地域は、第一種低層住居専用地域に指定されており、低層住宅しか建てられません。周りの影響を受けやすい平屋にとって、住みやすい地域といえるでしょう。
宇治市・城陽市・京田辺市の坪単価
ここでは、宇治市・城陽市・京田辺市における坪単価の最高値と最安値を見ていきましょう。
最高値 | 最安値 | |||
地域名 | 1㎡あたりの単価(円/㎡) | 坪単価(円/坪) | 1㎡あたりの単価(円/㎡) | 坪単価(円/坪) |
宇治市 | 155,000 | 約51万 | 46,800 | 約15万 |
城陽市 | 142,000 | 約46万 | 29,600 | 約9万 |
京田辺市 | 267,000 | 約88万 | 11,400 | 約3万 |
同じ地域でもエリアによって坪単価が大きく異なるため、気になるエリアがあったら京都府の公式サイトで確認してみてください。
参考元:京都府|2024年地価公示標準地価格一覧表(京都府)10P・12・13
宇治市周辺で平屋を建てるならグランライフへ
平屋は、家族とのコミュニケーションの機会を増やし、電気代や修繕費を抑えられる魅力的な構造の住まい。上下移動がない高齢者にも優しい住宅ですが、建築費用が高い、広い土地が必要などのデメリットがあるため、様々な工夫が必要です。メリットを活かし、デメリットを把握して対応策を考えながら平屋を検討しましょう。グランライフでは、おしゃれなだけでなく、機能や性能も充実した住まいを提供しています。宇治市周辺で平屋を検討している方はグランライフへ是非ご相談ください。
>>宇治市周辺で建築家と建てる理想のマイホーム!グランライフの家づくりについてはこちら
工学部建築学科卒業・大学院修了後、建築設計事務所勤務。建築設計事務所では、建築意匠設計、木造構造設計に携わる。その後大手経営コンサルティング会社を経て、現在は設計経験を活かしつつ、商品磨き、新メニューやツールの開発、研修などを通して工務店支援を行っています。
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